HAS Manifesto
Human Attunement System: 守るべきもの
私たちが守るもの
HASは、何が正しいかを定めるためのものではない。
判断や行為の過程で、本来ありえたはずの選択肢が いつのまにか前提から外れてしまうことがある。
HASは、それらが最初から 存在しなかったかのように扱われないように、 最小限を記述する。
HASは、あり方そのものではない。 あり方が保たれるための、最小限の仕掛けである。
本文書の立ち位置は、以下の4つの条件である。
1. 自己生成
判断や関与が、 外部から与えられた解決策だけに 閉じていないか。
当事者の内側から 意味や方向が立ち上がることや、 当事者自身が解決策を生み出すことが 判断の前提から外れていないか。
HASは、外部解決を否定しないが、 自己生成が 判断の前提から外れていないかを扱う。
2. 主権
判断や関与が、 他者からの善意や助力のみを 前提としていないか。
選択と結果の責任が、 当事者本人に属していることが 判断の前提から外れていないか。
HASは、助言や関与を否定しないが、 主権が 判断の前提から外れていないかを扱う。
3. 安全性
判断や関与が、 当事者の内面に踏み込むことだけに 閉じていないか。
当事者の内面が侵されず1に 扱われていることが 判断の前提から外れていないか。
HASは、外からの理解や共感を否定しないが、 内面の安全性が 判断の前提から外れていないかを扱う。
1. ここでは本人の同意なく内面を解釈・評価・位置づけることを指す。 ↩
4. 自由
判断や関与が、 行為の開始や決定だけに 閉じていないか。
保留・離脱・不選択という選択肢が 判断の前提から外れていないか。
HASは、決断や行為を否定しないが、 保留なども含む自由が 判断の前提から外れていないかを扱う。
HASが扱うもの
HASが扱うのは、 人の判断や関与が成立する前提条件である。
それらの前提条件は、 様々な場面で外れがちである。 それらが前提から外れると、 判断は別のものとして立ち上がる。
HASは、 どのような結果が望ましいかを定めない。 人生の引き受け方も定義しない。
ただし、以下の条件が 前提から外れたままになっていないかを焦点とする。
- 内側から意味や方向が立ち上がる余地
- 選択と結果の帰属が引き受けられる位置
- 内面が侵されずに扱われる条件
- 行為を保留・離脱できる選択肢
これらは目標ではなく、 判断が閉じないための前提条件である。
HASが扱わないもの
HASは、 人を変えることや、 意味や答えを与えること、 結果を保証することを扱わない。
これらは、 判断の前提条件ではなく、 介入や成果に関わる領域だからである。
何が起きるか
以下は、 これまで前提から外れがちだった条件が 判断の中に含まれた場合の例である。
変化が、外部から課されたものだけでなく、 当事者自身に帰属して扱われる。
関係が、支配や依存として固定されず、 相互作用として扱われる。
失敗が、評価や罰としてだけなく、 プロセスとして残る。
選択が、正解を求める探索ではなく、 責任の引き受けとして扱われる。
これらは目標ではない。
判断の前提条件が閉じない場合に、 結果として立ち上がることのある現象である。
最後に
HASは、ただ、
人が自分の人生を引き受け続けられる条件だけを示し続ける。
それ以上でも、それ以下でもない。
Document Control
- Repo Version: v2.6.00-5-gc2fae36d-dirty
- Last Modified: 2026-01-23
- Commit: 973078e
- Author: Takeshi Kakeda