HAS Patterns Structure
このディレクトリには、HASの実践において参照される
性質の異なる二種類のパタン(パターン)が格納されています。
パタンは、クリストファー・アレグザンダーのパタン・ランゲージにヒントを得た記述フォーマットで書かれています。
両者は目的・優先順位・安全性が根本的に異なります。 混同してはなりません。
1. State Patterns(状態パタン)
- Directory:
state/ - ID Prefix:
Pxx_(例:P01_acceptance.md) - Nature: 定義 / 存在論 / 状態記述
説明
State Patterns は、HASが成立している「場の状態」を定義するものです
(P01–P04)。
これらは以下を一切含みません。
- 行為の指示
- 手順
- 改善方法
- 実践テクニック
State Pattern が示すのは、
「今、この関係は壊れていないか」
「選択可能性は保たれているか」
という 状態の識別基準と、状態に留まり続けるための微調整のみです。
State Patterns は HAS Kernel と直結しており、
原則として変更・拡張されません。
2. Technique Patterns(技術パタン)
- Directory:
techniques/ - ID Prefix:
Txx_(例:T01_grounding.md) - Nature: 提案 / 任意 / 補助的手段
説明
Technique Patterns は、特定の状況において
役に立つ可能性があるかもしれない行為の提案です。
以下を理解した上でのみ参照されます。
- 使用は義務ではない
- 使わなくても HAS は成立する
- 効果は保証されない
Technique は常に Doing に傾きやすく、
誤用すると容易に「操作」へと変質します。
Priority Rule(優先順位規則)
HAS における優先順位は、常に以下の通りです。
State Patterns (Pxx)
Technique Patterns (Txx)
Technique Patterns は、
State Patterns および Kernel の 下位 に位置します。
The Override Clause(上書き禁止条項)
いかなる Technique(Txx)も、
HAS Kernel(憲法・禁忌・選択可能性原則)に
優先してはなりません。
以下のいずれかが生じた場合、その Technique は即時停止されます。
- 操作している感覚が生じた
- 相手の選択肢が狭まった
- 誘導・正解探し・安心させる義務感が発生した
HAS において、
Core に違反するテクニックは
その効果に関わらず「欠陥(Bug)」とみなされます。
State を無視して Technique を適用することは、
HAS の使用ではありません。